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ガンプラについてその2




作品別シリーズ
それぞれの番組放送前後に発売されたキット。基本的に作品名を冠したシリーズ名が付けられている。後述の高価格版が発売されるとグレード無し、もしくは無印と呼称されることもあるが、旧キットの場合はこれに該当しない。内容はシリーズにもよるが、テレビシリーズの場合は1/144の普及価格帯のキット(300円~600円前後)と、1/100や1/60といった付加価値を高めたキット(700円~3,000円前後)が発売される。OVAシリーズの場合は1/144縮尺のキットのみ発売され、価格帯は500円~1,000円前後。アニメーション作品に登場した機体以外にも、『モビルスーツバリエーション (MSV)』 や『ガンダム・センチネル』シリーズ等、豊富なバリエーションがある。基本的に番組と並行して商品化されるために主人公機がクローズアップされやすく、反面番組終盤に出てきた機体については商品化されない傾向がある。
 
旧キット
1990年代前半ごろまでに発売され、後述するHGやHGUC等に該当しないものは便宜上旧キットと呼ばれている。1/144と設定されたシリーズはもともと『ベストメカ・コレクション』と冠された当時の特撮番組やロボットアニメに登場したロボットやメカを立体化するバンダイのブランド内で展開されており、ガンダム(所謂RX-78-2)はベストメカ・コレクションのNo.4である。300円程度の価格であり、システムインジェクション(いろプラ)技術が導入される前のキットであるため、パーツ分割に設定の色分けがほとんど考慮されていない。3色に色分けされたガンダムの胴体も白単色で成型されていたため、設定色のイメージに近づけるのであれば塗装が必要だった。スナップフィット技術が導入されていない1980年代半ばまでのキットは、組み立てに接着剤を必要とし、平行四辺形の袋に入った接着剤が付属していた。後のHGやMGと比べると可動部位が少なく可動範囲も狭い。特に初期の商品では試行錯誤がみられ、1/100ガンダムでは腹部の装甲が無く、股関節と足首が可動しない、1/144ザクは足首が可動しない、肩のスパイクアーマーが一体など、顕著である。これらは初登場以来、四半世紀を経ても再生産が重ねられている。MSV以降ガンプラは専門のブランドとして独立した。一部の旧キットであらかじめ必要な塗装を施したフルカラーモデルというシリーズも存在し、ガンプラ生産10周年記念に作られた限定モデルもこの仕様で販売された。『機動戦士Ζガンダム』当時の旧キットはおおむねポリキャップを採用した仕様となっているが、色分けにおいては単色構成のものと2色程度の色構成のものが存在し、ある程度の塗装の必要性があった。1988年の『逆襲のシャア』以降は「いろプラ」の採用により、以前のキットに比べ塗装の必要性は低下していった。
旧キットという言葉は『機動戦士ガンダム』他、アニメが製作された当時に発売されたキットを指す意味で用いられるが、ザクレロなど一部の機体は再キット化されていない。
MGやPGなどのフレーム構造の採られた近年のキットに対して、中空の最中構造である事から「モナカキット」と呼ばれる事もあり、却って改造が容易である事から今風のプロポーションに改造した作例も多く見られるようになっている。
 
リアルタイプ
「How to build Gundam」などの初期のガンプラ作例の主流として、大河原邦男による版権イラストで描かれた実在の兵器を模した迷彩塗装やマーキング類を施した機体を再現した物が多く見られ、さらにこれを製品化した「リアルタイプ」と呼ばれるガンプラが発売された。ガンダム、ガンキャノン、ジム、ザク、旧型ザク、ドム、ゲルググの7種で、いずれも1/100旧キットの成形色を変更してマーキングデカールを追加した物となっている。マーキングデカールはその後MSVやMGなどに継承されている。またアニメ作画用と異なるリアルタイプデザインでの製品化は後の『戦闘メカ ザブングル』のウォーカーマシンの製品化にて全面的に採り入れられている。
 
FG(ファーストグレード)
新シリーズの開発によりガンプラという商品群が高価格化した上、比較的低価格な旧キットは金型の消耗等で生産量を絞らざるを得ず、低価格キットの供給は不足気味になっていた。その不足を補い入門用としての役割を果たすべく開発されたシリーズ。1999年から2000年にかけて、ガンダム、シャア専用ザクII、量産型ザクIIが販売されている。縮尺は1/144。単色成型で関節もポリキャップ無しの挟み込み方式と旧キットを思わせる仕様だが、スナップフィット方式でデザインはPGから流用している。価格は税別で300円。2006年12月11日には江崎グリコより「ポッキーガンプラパック」というポッキーとのコラボレーション商品(事実上の食玩商品)として、通常プラモデルを販売していないコンビニエンスストアでも販売された。
2007年に「FG ガンダム00」のシリーズ名称で『機動戦士ガンダム00』に登場するガンダム4機が発売された。これは『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』の『1/144 コレクションシリーズ』の流れを汲んだシリーズで、「いろプラ」成型と新規設計のポリキャップにより『1/144 コレクションシリーズ』では固定だった肘・膝が可動するようになっていた。購買層として小学生以下の年齢層を想定していたが、売れ行き不振からか、『セカンドシーズン』の登場機は発売されなかった。
 
HG(ハイグレード)
ガンプラ10周年記念企画として登場。多色成形のパーツとシールにより「塗装をしなくても完成する」手軽さも売りの一つになっている。
低価格キットと高価格(高難易度)キットの中間に位置するが、低価格キットが発売されないシリーズも多い。
近年では、アニメ作品などからキット化される場合、最も多くの種類が発売されるブランドであり、コレクション性が高いシリーズとなっている。
なお、HGの名称はガンプラ以外のキャラクタープラモデルやガシャポンなどにも広く用いられている。
 
初期4作
1990年から91年にかけて「ガンダム」、「ガンダムMk-II」、「Ζガンダム」、「ΖΖガンダム」を当時の技術水準でリニューアルした1/144の縮尺のものが発売された。だがΖガンダムは当時の技術でもウェイブライダーへの完全変形が達成出来なかったため、オリジナルの「ウェイブシューター」という形態への変形としている。価格帯は1,000円~1,500円。このうちガンダムは多色成形のための特殊金型が劣化し、2001年5月のHGUCガンダムの発売に合わせ、通常ラインナップとしてはガンプラ史上初の絶版キットとアナウンスされ、最終生産品が発売された。その後Mk-II、Ζ、ZZもHGUCが発売され再生産が抑えられている。
 
作品別
「HG」のブランド名は以下のシリーズに採用されている。『第08MS小隊』シリーズを除き、各作品別に通し番号がつけられている。
『機動戦士Vガンダム』、『機動武闘伝Gガンダム』、『新機動戦記ガンダムW』、『機動新世紀ガンダムX』、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の1/100キット(主な価格帯は1,500円~2,500円、VガンダムシリーズはガンダムタイプのみがHG扱い)
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』、『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』、『G-SAVIOUR』の1/144キット(主な価格帯は800円~1,000円)
 
HG FIGHTING ACTION
『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場する1/144のキットのブランド名。通常版と「メタルクリヤー特別版」がある。
HG MECHANICS
HG MECHANICS(HGメカニクス)は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の1/550キットのブランド名。2001年から2002年にかけて「ガンダム試作3号機デンドロビウム」、「ノイエ・ジール」、「ヴァル・ヴァロ」の3種が商品化された。
HG GUNDAM SEED
HG GUNDAM SEED(SEED HG)は『機動戦士ガンダムSEED』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』等のC.E.(コズミック・イラ)世界のMSの1/144高価格キットに付けられたブランド名である。低価格キット(コレクションシリーズ)と比べ「肩の引き出し機構」等による可動部拡大や変形の再現、クリアエフェクトパーツ、DESTINY後半ではシリーズ共通規格のスタンドが使用可能といった差別化が図られている。『機動戦士ガンダムSEED』から始まりOVAの『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』、雑誌連載の『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS』まで、ラインナップされていて、品種も60種を超えている。同ブランドだが『機動戦士ガンダムSEED MSV』のキットは、別の通し番号がつけられている。
HG GUNDAM 00
HG GUNDAM 00(00 HG)は、『機動戦士ガンダム00』の西暦世界に登場する1/144高価格キットに付けられたブランド名。価格帯は標準的なキットで1,000円~1,600円前後。
HG GUNPLA BUILDERS
『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』に登場する1/144のキットのブランド名。
HG GUNDAM AGE
『機動戦士ガンダムAGE』に登場する1/144高価格キットに付けられたブランド名。
HG-Ex
1/60「V2ガンダム」、「シャイニングガンダム」、「Gガンダム」に冠されたブランド名。
HG UNIVERSAL CENTURY / HG AFTER WAR / HG FUTURE CENTURY
HG××(「××」は各世界観の年号名)は、『ガンダムシリーズ』に登場するモビルスーツ (MS) を、シリーズの枠にとらわれず最新の技術でモデル化するブランド名。スケールは1/144。リニューアルだけでなく、このシリーズで初めてキット化された機体もある。
多くのコンセプトデザインをカトキハジメが担当。コレクション性を重視したシリーズ展開を行っており、デンドロビウム、サイコガンダム等、大型の機体も1/144で立体化されている。2004年より台座を付属させたことが好評となり、台座を付属したモデルも展開している。それ以降は台座のないキットでも、他キットの台座を流用したり、別売りのアクションベースを使用できるのが標準仕様となった。
本シリーズの企画は、「HGグフカスタム」が好調なセールスを記録した事が発端になっている。企画段階では、「デザインを全面的にリファインした物を発売する」という内容だったが、カトキハジメから出されたシリーズ第1弾・ガンキャノンのデザインは劇中のイメージを重視した物であった為、シリーズの方向性を現在の形に修正出来たという。初期のシリーズでは「メモリアルアクション」と呼ばれる、差し替えにより劇中のポーズを再現可能なパーツが付属していた。これはシリーズが進むにつれ自然消滅してしまったが、その後は関節そのものの機構や可動範囲拡大による劇中イメージの再現が盛り込まれている。
発売開始からNo.108までは「HG UNIVERSAL CENTURY(HGUC、ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)」で、『機動戦士ガンダム』(U.C.0079)~『機動戦士ガンダムUC』(U.C.0096)までの「宇宙世紀」を舞台にした作品群からのキット化であったが、2010年4月発売の「ガンダムX」から「宇宙世紀作品以外の機体」もナンバリングは継続して「HG AFTER WAR(HGAW、ハイグレード・アフターウォー)」の様に各世界観の年号を冠して発売されることとなった。
ゲーム用に描き起されたデザインをU.C.(宇宙世紀)世界に組込み展開させるプロジェクト「ハーモニー・オブ・ガンダム」や、模型誌で展開された「ADVANCE OF Z」等、映像作品以外の機体もラインナップに加わっている。
価格帯は、標準的なキットで1,000~1,800円前後。設定上の大きさから、より高額なキットもある。
「HGUC1/144サイコガンダム」は全高28cmの大型モデルで、価格は税別で5,000円。
「HGUC1/144ガンダム試作3号機デンドロビウム」は、砲身を含めた全長が1m近くに達し、価格は税別で28,000円。
HGUCのキットに同スケールのメカや武器などをセットにした「HG U.C. HARD GRAPH」も発売された。
HG Ver.G30th
2009年「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」の一環として東京お台場・潮風公園に建立された1/1(等身大)立像モデルの1/144モデル「RX-78-2 ガンダム(バージョン ジーサーティース)」に冠されたブランド名。期間限定で通常ラインナップとして生産されたほか、等身大ガンダムの展示会場にて、ボックスアートと一部パーツを差し替えて販売された。
 
MG(マスターグレード)
マスターグレードは、「ガンプラ15周年記念企画」として登場した。月刊ホビージャパン・MAX渡辺らが企画協力。縮尺が1/100で、内部メカやギミックなど、より詳細な部分まで再現されている。プラモデルキット作成のための金型を流用することで機体のバリエーション展開が行われることが多く、「ジム・クゥエル」のように映像作品に数秒しか登場しない機体等が商品化されることもある。HGUCが普及品の位置づけとすれば、こだわった高級品というコンセプトのシリーズである。当初は「究極のガンプラを作る!」というコンセプトの元、「最高グレードのガンプラ」という位置づけだったが、後にPGの登場により変更され、多くの機種がラインナップされる事となった。また、カトキハジメ独自リファインバージョンのキット「Ver.Ka」や、ゲーム『機動戦士ガンダム 一年戦争』とのタイアップ、かつての人気プラモ漫画『プラモ狂四郎』オリジナルの「パーフェクトガンダム」、『機動武闘伝Gガンダム』に登場したモビルファイターをアクション性を重視しキット化した「FIGHTING ACTION」シリーズや、PGの技術などをフィードバックして初期製品を再度リファインした「ガンダム Ver.1.5」「ガンダムMk-II / Zガンダム Ver.2.0」といったバージョンアップモデルなどといった、ほかのシリーズには見られない商品展開もある。15m級MS世代の『機動戦士ガンダムF91』の主役機「ガンダムF91」もリリースされ、こちらは通常のMSよりも一回り小さいフレームを再現する為に関節にポリキャップを使用せずABS樹脂のみで構成されたフレームやビームシールドや放熱フィンにPET材を用いる等今までにないパーツ構成のキットが販売された。対象年齢は15歳以上となっている。
価格帯は(税別、コーティングバージョン等のバリエーションを除く)標準的なキットで3,000円~5,000円、一番安いモデルは「ボール Ver.Ka」の2,000円、最高値は「ジ・O」で12,000円(コーティングバージョン等のバリエーションを含めばサザビーのメタリックコーティングVer.の14,000円が最高)。
可変MSについては変形ギミック再現が原則となっており、ガンダム史上最も複雑な変形機構を持つ故に、完全変形でのキット化がされていなかったSガンダムおよびEx-Sガンダムを実現した。またヴィクトリーガンダムは15m級の小型サイズMS(模型サイズで全高約15cm)かつ分離可変型のため、変形機構や合体機構の再現が非常に困難であったが、拳部分などの一部差し替えはあるものの完全変形を再現している。
各種イベントにおいて、限定版として「クリアバージョン」「メッキバージョン」等が発売されている。
MS、MFにゆかりのあるキャラクターを1/20未塗装フィギュアとして同梱することもある。
初期に発売されたMGはAFVのようなディテールアップパーツなど、ミリタリーモデル的な傾向があったが、現在ではそのようなパーツは付属しなくなっている。
MGのRX-78-2 ガンダムは、Ver.1.0(最初のMG RX-78-2 ガンダム)、Ver.1.5、Ver.Ka、パーフェクトガンダム未装甲版、ONE YEAR WAR 0079版(後にMGザクver.2.0発売に合わせてそのカラーリングをアニメーションカラーにした商品が2007年7月に発売)、Ver.2.0の6種が存在する(成形色替え・メッキ版は除く)。特にVer.2.0はアニメ版に一番近い形状を持ち、劇中で見られるような丸みを帯びたフォルムを再現し、「可動」を追求していたOYW版を上回る可動性能が盛り込まれている。また、パーフェクトガンダム未装甲版は、HGUC版ガンダムをMGにグレードアップさせたものでもある。
Ver.Kaは現在RX-78 ガンダム、ウイングガンダム、ボール、クロスボーン・ガンダムX1、ユニコーンガンダム、シナンジュ、ヴィクトリーガンダム、Vダッシュガンダム、コア・ブースターの9種が発売されている。クロスボーン・ガンダムX1についてはリアル等身では初プラモデル化であるが、元々カトキがデザインしたモビルスーツであり、カトキ以外の人物によるデザインのモデルが存在せず、大幅な再デザインも行われていない。同じく最初からカトキのデザインによるVガンダムも大幅なリファインはないものの、マーキング類の追加、肩ダクト部のカラー変更(TV版カラー用の部品も付属)が行われている。なお、Sガンダムシリ-ズにはVer.Kaを冠しておらず、再デザインも行われていない。再デザインが行われなかった最大の理由はHGUCでの発売時に線を減らすなどの微修正が施された画稿が起こされた為である。これはSガンダムに限らず、グフカスタムなど一部のカトキ本人がデザインを担当したMSでデザイン段階から模型化を前提としたデザインが行われたものなどで見られる。
ボックスアート(箱絵)はCGで製作され、開田裕治や天神英貴らが手掛けたリアルタッチのものもある。
ゲルググについては、発売当初にはなかったモールドが金型の改修により追加された。またズゴック・ガンダムMk-II等でもバリエーション展開時に一部関節が改良されている。
『機動戦士ガンダム』に登場するMSはゾックを除き、全て出揃っている。MSV(モビルスーツバリエーション)は一部機種を除き多くが未発売となっている。なお、モビルアーマー (MA) はマスターグレードのラインナップから外れている。
MG100体目として∀ガンダムが発表され、ガンプラ史上(BB戦士を除く)初となる人間以外の生物(牛)が付属する。
MGのカテゴリーにはガンダム以外では、パトレイバーやダンバイン、孫悟空、仮面ライダーWなどが発売されている。
 


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[ 2012/07/02 17:01 ] ガンプラ | TB(0) | CM(0)

ガンプラについてその1



ガンプラは、アニメ作品の『機動戦士ガンダム』をはじめとする「ガンダムシリーズ」において、主に劇中に登場したモビルスーツやモビルアーマー等と呼ばれるロボットや艦船を立体化したプラモデルのことで、「ガンダムのプラモデル」の略称。組み立て式プラモデルではないハイコンプロシリーズが「完成済みガンプラ」として宣伝されるなど、厳密な区別はされていない。
ガンプラの製造・発売元は、作品制作元のサンライズの親会社になったバンダイのホビー事業部で、「ガンプラ」という言葉自体は、ガンダムシリーズの版権管理を手がける創通の登録商標になっている。
 
ガンプラブーム
1980年7月発売の「1/144(144分の1)ガンダム」を初めとして、『機動戦士ガンダム』の放映後に発売された「ガンプラ」は、最初は同時期の子供向けロボットプラモデルの中では特に目立つ商品では無かったが、モデラーがミリタリーモデル(実在の兵器のモデル)の発想で改造を施した作例が、模型雑誌「ホビージャパン」別冊の「How to build Gundam」に発表されると小中学生を中心にブームが起こった。さらに1981年に創刊された「コミックボンボン」はガンプラを前面に押し出した誌面構成を行ない、ガンプラとは無関係な「てれびくん」も、一時期ガンプラを掲載していた時期があった。
ガンプラは日本のプラモデル史上最大のヒットでバンダイを模型業界のトップに押し上げた。
当初は他の作品も含めてシリーズ化されていた「ベストメカコレクション」の一環として発売されたガンプラは、1/144スケールで1個300円程度からと、男児向け玩具としては超合金シリーズ等と比べて低価格で、一時は模型店で品切れを起こす店が続出した。このため当時の新聞に「機動戦士ガンダム、販売に機動力なし」と書かれた。
1982年1月24日には、千葉県のダイエー新松戸店でガンプラを購入しようと開店と同時にエスカレーターに殺到した小中学生250人による将棋倒し事故が起こるなど、社会問題にもなった。(ガンプラ将棋倒し事故)
この事故は品不足が原因とされ、メーカーにも責任があるという風潮が高まり、かねてより疑惑があった「生産調整」の批判がさらに激しくなった。イメージ低下をおそれたバンダイは事故後、ガンプラの生産ラインを確保するためにスケールモデルの生産を中止した。これはスケールモデルとガンプラの抱き合わせ販売が行われているという疑惑に対応したものでもあった。
市場の需要に対して供給が間に合わず、中小の小売店でガンプラの慢性的な品切れ状態が続き、この品切れ状態がニュースに取り上げられガンプラを求める子供達の購買欲をさらに刺激する事になる。「故意に品薄状態にしてるのではないか」と怒りの声が出るが、需要は既に工場が受発注できる遥か限界を超えていて、製造ラインを増やそうにもコストやリスク面、資金の調達や人員の確保等の問題もあり早急な対応は物理的に不可能な状態であり、子供達がガンプラを求めて狂奔する最中、工場ではパートの女性が自分の身の丈はあろうかという荷物を力技で梱包していた。バンダイはこの騒ぎを沈静化するため対応に追われ、梱包されたガンプラが工場からトラックで全国に配送する様子をテレビや新聞に公開して品薄騒ぎも徐々に収まることとなる。
ガンプラ以前の、ミリタリーなどを専門に作っていたプロモデラー達も戦々恐々とこの事態を見守っており、ガンプラの制作依頼がきた時は「ついにガンダムもここまできたか」と天を仰いで観念したモデラーもいたという。
ガンプラの品薄状態に便乗して、名前やパッケージを似せた商品(「ザ★アニメージ」「モビルフォース ガンガル」等)やガンプラに対抗したシリーズ(「アニメスケールシリーズ」「伝説巨神イデオンシリーズ」「魔境伝説アクロバンチシリーズ」「超時空要塞マクロスシリーズ」等)も出回った。このブームに合わせてバンダイも次々と『機動戦士ガンダム』に登場した兵器等をキット化し、ほぼ全てを商品化した後は、アッグシリーズのように本編未登場の兵器もキット化されて『モビルスーツバリエーション (MSV)』 の展開へと繋がった。これらの一部は、後に製作された『機動戦士Ζガンダム』、『機動戦士ガンダムΖΖ』に追登場した他、ガンダム以外のサンライズ作品(『戦闘メカ ザブングル』、『聖戦士ダンバイン』、『銀河漂流バイファム』、『重戦機エルガイム』)等のメカや兵器もキット化された。
ブーム後も販売は継続され、その人気の根強さはバンダイに「男の子のサンリオ的な商品としてガンダムを育てあげたい」という方針を取らせた。
その後も後続の作品群・ガンダムシリーズの展開に合わせて数多くのキットが発売され、旧作のキットもモデルチェンジと再生産が行われている。1990年代中頃よりMG、HGUCといった高級モデルも展開された。模型店、玩具店以外にも家電量販店など販売場所も増え、ガンプラの出荷数は国内外の累計で4億個を突破している(2010年3月時点)。
原油高騰で従来に比べて価格は上昇傾向にあり、2008年2月27日には、検討中という形で、MGとHGUCの定価を5月頃から現在よりも10~20%ほど引き上げるとバンダイが公表していた。これは全商品を一気に上げるのではなく、再発売時にそのモデルから値上げという形を取るものとしているが、2012年5月現在で値上げは行われていない。ガンダム00シリーズに関しては、最初からその価格上昇分を見越した価格設定だとされている。バンダイ広報部は「新たなパーツやブックレットを付けるなど、付加価値のある商品仕様に変更して、価格を改定する」としている。2008年9月に再版の「SDガンダムちーびー戦士」シリーズは、全商品が初版よりも100~200円上乗せされた価格で販売された。
 
ガンプラの種類
通常プラモデルはプラスチック用接着剤でパーツを接着し、塗料で塗装して組み立てるが、ガンプラは1988年以降、接着や塗装をしないで組み立てても、設定色に彩られた完成イメージになるよう設計されている。接着剤を用いずに組み立てられる「スナップフィット」や、色分け済みパーツ「いろプラ」などの採用で、プラモデルの組み立てに慣れていないユーザーや若年層への浸透を図り、古くからのファンにはMG等の高価格帯の製品を用意する販売戦略をとっている。高価格帯モデルにもスナップフィットは採用されており、接着剤や塗料などを利用してより高度な仕上げを行うことも可能。逆襲のシャア以降のシリーズでは、関節の一部にビスを使って固定する方式が採用された。塗装用として、各キットごとに必要な調色を施した「ガンダムカラー」や、低年齢層向けのペン型「ガンダムマーカー」といった塗料がGSIクレオスより発売されている。
ガンプラの主な縮尺は3つで、設定上の頭頂高が18.0mのガンダムの場合、以下のように換算される。
1/144……約12.5cm
1/100……約18cm
1/60……約30cm
このうち、最初に登場した1/144の縮尺は、第1弾のガンダムがパッケージに合わせて計算したら偶然にも国際スケールと合致していたため採用されたもの。『機動戦士ガンダム』当時のアニメモデルは、パッケージの大きさに合わせてスケールが前後し統一されていなかったが、スケールの統一はガンプラのヒットの要因の一つとなった。またこれらのサイズの分類にはその後それぞれ、HGUC、MG、PGシリーズという高価格バージョンも商品化されることとなった。
架空の存在であるモビルスーツには実物が存在しないため、縮尺またはシリーズごとに部分ごとのデザインの解釈が異なるケースがある。多くの種類のキットが発売されているRX-78-2 ガンダムの場合、通常発売されているキットだけでも

旧キット(1/144、1/100、1/60、1/72メカニックモデル)
MSV(ガンダムフルアーマータイプとパーフェクトガンダムの増加装甲を未装着にしたもの)
HG(絶版)
MG(Ver1.0、Ver1.5、Ver.Ka、パーフェクトガンダムの素体、Ver.ONE YEAR WAR 0079、Ver2.0)
PG
FG
HGUC
HG Ver.G30th
メガサイズモデル
RG

といった種類があり、MG以降のモデルはそれぞれ細部のデザインが異なっている。もともとアニメの作画において、アニメーターはモビルスーツの関節をまるでゴムで出来た部品が柔軟に変形するようにデフォルメして描いていた。そのため、モデラーが名シーンのジオラマを作る際には、プラ板やパテなどを用いて関節部をアニメの描写に合わせて改造しポーズの固定を行う。しかしプラモデルを動かして遊ぶ上でそうもいかない場合もあり、まして3DCGを用いたゲームソフトにモビルスーツが登場するようになると、ポリゴンモデル化したモビルスーツが「金属で出来た機械として」自然に動くようにしなければならない。こういった事情によって、RX-78-2 ガンダムなど初期の作品に登場したモビルスーツのデザインには、一体型だった腰パーツが6つに分割される等、大幅なアレンジが施されるようになっている。MGアッガイのように、イラストの中だけであったいわゆる「体育座り」を実現させるために、立った状態を一見しただけではわからない様々な仕掛けを関節部に隠しているものもある。
 

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[ 2012/05/13 11:13 ] ガンプラ | TB(0) | CM(0)
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