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ジ・O(ジ・オ) / 機動戦士Zガンダム 登場モビルスーツ紹介




ジ・O(ジ・オ)は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場する兵器。
パプテマス・シロッコが自身の専用機として開発したモビルスーツ (MS)。
 
機体解説
ジ・O
THE-O
型式番号 PMX-003
所属 ティターンズ
建造 ジュピトリス
生産形態 試作機
全高 28.4m
頭頂高 24.8m
本体重量 57.3t
全備重量 86.3t
出力 1,840kW
推力 135,400kg
センサー
有効半径 11,300m
装甲材質 ガンダリウム合金
武装 ビーム・ソード(出力0.39MW)×4
ビーム・ライフル(出力2.6MW)
サブ・マニピュレーター(隠し腕)×2
搭乗者 パプテマス・シロッコ
その他 姿勢制御バーニア×50
 
木星帰りのニュータイプ、パプテマス・シロッコが来るべきエゥーゴ・アクシズとの最終決戦に臨むべく、巨大輸送船ジュピトリス工廠にて開発を行ったPMXシリーズMSの4番目の機体。当時のMSとしてはかなりのヘビー・クラスである。
当初から設計者であるシロッコの専用機として開発され、彼の稀有な空間認識能力を機体制御に反映させるべく、管制システムには独自開発のサイコミュシステムが導入されている。インターフェースはパイロットであるシロッコ専用にチューニングされており、彼以外による操縦は不可能。ビット兵器に代表される遠隔誘導端末の制御機能を有してはないが、感応波の増幅並びに追従性能向上に対する効果は大きく、機体制御の補佐システムとして優秀な性能を有している。
このサイコミュは同時期にアナハイム・エレクトロニクス社が実用化した準サイコミュの一種であるバイオセンサーと混同される場合があるが、アナハイム製のΖガンダムやΖΖガンダムに搭載される同名のデバイスとの関連性はない。
スペック・ノート上のジェネレーター出力は2,000kw未満と控えめだが、熱核反応炉は大型艦艇に匹敵する規模のものを搭載する。一般的なMSを大きく凌駕する動力性能を備え、大質量の機体ながらも敏捷性は非常に高い。
機体背部には加速用のバーニアとして推力38,200kgの大型ノズル1基、および推力16,200kgの小型ノズル6基を搭載(合計135,400kg)し、MAクラスの強力な推力を発揮する。その他に全身の装甲上には50基もの姿勢制御用熱核ロケット・モーターが配され、各々が通常のMSのメインバーニアに匹敵する出力を備えている。可変MSの様に全ての推力ベクトルを一致させることは不可能だが、敵機を正面に捉えたまま全周囲に対し強大な推力を発生することが可能となっている。また、機体のペイロードを活かし、本体および各部のスカート・アーマーには大量のプロペラントを積載可能であり、機体稼動に余裕を持たせている。
多重関節構造を有する脚部や各部の装甲は、一般的なMSのそれとは構造が大きく異なり、姿勢制御スタビライザー、並びに高自由度のベクタード・ノズルとしての機能を統合した複合的な機動ユニットとして設計されている。本機の脚部モジュールは歩行脚としての機能も有するが、あくまで空間戦闘用のベクタード・ノズルとしての機能を最上位に設定されているため、1Gの重力下での歩行能力は高くはない。しかし、その分ムーバブル・フレーム本来の自由度を最大限に活かした柔軟な稼動が可能である。このため、高機動時に余計な慣性モーメントを発生させるバインダー等の装備を用いることなく、多彩なAMBAC能力によって姿勢制御や照準を効率的に行うことができる。これらの複合機動ユニットとサイコミュ制御による先鋭的な機体管制は互いに連動し、ジ・Oはその巨躯に似ぬ驚異的な空間戦闘能力を発揮する。
武装面ではビーム・ソードおよび大型ビーム・ライフル一丁を携行するのみであり、グリプス戦役末期のMSとしては、比較的簡素な仕様となっている(近藤和久のコミック版では携行武器は無く、後述の小説版に準じた全身にメガ粒子砲を内蔵した機体になっており、両腕、両足が有線式のビーム砲になっていた)。これらの武装をより有効に活用すべく、通常の腕以外に独立したサブ・マニピュレーター(隠し腕)を腰部フロントスカートに内蔵。通常のマニピュレーター同様のエネルギーサプライシステムを内蔵しており、武装の携行とビーム・ソードのドライブが可能である。幻惑用の装備として、主に近接戦闘時の奇襲攻撃において非常に有効に機能したという。
装甲についてはTV版ではΖガンダムとの最終決戦まで直撃を受けていないためあまり顕著になっていないが、小説版ではキュベレイのファンネル攻撃と百式のビームライフルを全身に受けて武器のほぼすべてを使用不能にされながらも主要可動部分は問題なく動いており、驚異的な防御力を発揮している。
本機を設計したシロッコは、天才的なエンジニアであると同時に、パイロットとしても優れた才覚を有していた。彼は過去の機体開発、および戦闘経験から、戦闘用MSにとって本質的に必要な要素は、複雑な可変機構や過剰な火力ではなく、搭乗者の技量を確実に反映できる優秀なインターフェース、並びにそれに応えられる堅牢な機体であると判断し、本機の設計に際して純粋に機動力、白兵戦闘能力を追求したアプローチを行っている。
シロッコが死亡したことによって、ジ・Oの直接的な後続機が製作されることは無かった。しかし、本機の特異な機体性能は、直後に誕生することになる第4世代MSへの先駆的存在でもあり、部分的にはそれらを凌駕する側面さえ持ち合わせていた。サイコミュ+重装甲+高機動(+隠し腕)というコンセプトは、他勢力の機体であるΖΖガンダムやドーベン・ウルフ、ナイチンゲールといった次世代MSに影響を与えている。
なお、機体名のジ・Oは神の意思を表す。
 
武装
ビーム・ソード
腰部サイドアーマーにビーム・ソードを2基ずつ計4基を装備する。一定方向にバイアスがかかったビーム刃を形成するため「サーベル」ではなく「ソード」と呼称される。ベースとなるエミッターの出力は標準の域を出ないが、シロッコによる独自の改良が施されており、信頼性の高い武装である。
大型ビーム・ライフル
出力は小さいが集束率、命中精度が高く信頼性に優れる。また、メガランチャー級の高出力ビームを発射可能であり、その上で連射が可能であるともいわれる。エネルギーパックは独自規格のものを採用しており、他機種との互換性はない。
小型メガ粒子砲
小説版に登場する武装で、肩や胴体の各所に配置された小型のメガ粒子砲。威力は高く、流れ弾の一撃でガンダムMk-IIを倒し、パイロットのエマ・シーンに致命傷を負わせている。
 
劇中での活躍
グリプス戦役終盤において木星船団キャプテン、パプテマス・シロッコの乗機として出撃、地球圏の覇権を賭け、エゥーゴのエース・Ζガンダムおよび百式、またアクシズのキュベレイとの激戦を繰り広げる。特にキュベレイとの交戦時には、同機のサイコミュ兵装ファンネルをライフルで数基撃ち落とし、その攻撃を封じている。キュベレイのパイロットであるハマーン・カーンは、シロッコと並ぶ強力なニュータイプであり、両者の間に常人の介入を許さない超常的な戦闘を展開した。
最終局面においてはエゥーゴのΖガンダムとの決戦に臨み、これを圧倒するも、死者の念を取り込んだΖガンダムの超自然的な力の前に制御不能に陥り、ウェイブライダーにコクピットを突かれ、搭乗者であるシロッコと共に機体は爆散する。
小説版ではアニメ版と搭載武装の一部が異なり、全身に無数のメガ粒子砲を装備している。メガ粒子砲の一斉射撃によってキュベレイのファンネルを破壊し、エマ・シーンにも致命傷を与える。最終的にはカミーユのΖガンダムの超常現象の影響によって制御不能に陥り、コロニーレーザーの閃光に呑み込まれ、消滅する。
ちなみにジ・Oの巨体を目にしたクワトロ(シャア)は、本機を「ジュピトリスの達磨」と称している。
 
デザイン
デザインは小林誠が担当。アニメ最終回がせまっていることから、模型化を考慮せずにデザインの発注が行われた。
小林によれば、本機はリック・ディアスの発展機であり、胸部デザインはポルシェ・935のフロント周りがイメージベースとも語っている。「ザクIIにヘルメットを被せてみた」というマラサイと同じく、低年齢視聴者層へのサービスと考えてデザインしたとのこと。陸戦ならばホバー、宇宙ではスラスターで行動という設定であり、ジオングと差別化の意味も含めてフレームのみの逆関節脚部や巨大なスカート装甲を配置している。
なお小林も「ジ・オ」のデザインモチーフを気に入っており、自身のイラストや漫画、メカデザインなどで頻繁に使用された(『ドラゴンズヘブン』のネオジオ、『SAMURAI 7』の紅蜘蛛など)。電撃ホビーマガジンにも、デザインを現代風にリファインした「ジ・オ」のイラストや作例を何度か掲載し、遂には自分の息子に「児央(ジオ)」と名付けたほどである。


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パプテマス・シロッコ / 機動戦士Zガンダム 登場人物紹介




パプテマス・シロッコ(Paptimus Scirocco, U.C.0061年~0088年2月22日)はアニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場する人物。(声:島田敏)
 
キャラクター概要
地球連邦政府の木星資源採掘船ジュピトリスの責任者。階級はテレビアニメでは大尉、劇場版では大佐。木星船団を統率する指揮官であり、いわゆる「木星帰りの男」。自らを「歴史の立会人」と称して傍観者的立場を決め込むものの、長年に渡る木星圏での生活は彼にある種の悟りを開かせるものだった。ニュータイプの資質を有し、自身にとって有利と思える人物を惹き付ける天性の魅力を備える一方、他者に対し傲岸な態度をとり、反感を買う面もあった。事態を予見する洞察力、優秀なモビルスーツを独自に開発する知識を備えた天才肌の軍人である。
パイロットとしての能力も非常に高く、自ら開発したニュータイプ専用機ジ・Oでファンネルの挙動すら予測し、これを完全に封じている。最終的にバイオセンサーの力を解放したカミーユ・ビダンに操縦を奪われるまで、作中一度も直撃弾を被弾することがなかった。戦闘で発揮されるニュータイプ能力についても、ハマーン・カーンと互角に渡り合い、カミーユの精神を崩壊に追い込むほどの力があり、シャア・アズナブルをニュータイプのなり損ないと断じるシーンも見られた。そうした自らの能力に対する絶対の自信か、劇中ではノーマルスーツを一切着用しなかった。
 
シロッコの思想
シロッコは劇中で「この戦いが終わった後は恒星間旅行にでも行く」と語るなど、権力そのものには興味がなかったように描かれている。一方で天才が世界を引っ張っていくとした上で、自分はその天才であるとほのめかす発言も多い。シロッコはティターンズに与しながらも、「重力に魂を引かれた人々の解放」という、エゥーゴの理念と同じものを掲げている。ただし、自分の理念の詳細を語ることはなかったので、劇中からは具体的な指針はわからない。
シロッコは男性的権力、あるいは個人的才能のみで世を治めることはできないとして「女性による世界統治」を提唱している。彼はサラ・ザビアロフやレコア・ロンドといった女性を配下に置いており、自らの感性をも研ぎ澄ませていたという。彼女らがシロッコの野望を達成するための尖兵以上の役割を担っていたことは確かであるが、彼女らの中に次なる時代を担う異性としての才能を見出していたのか、あるいはおのおのに執着心を抱いていただけなのかは明確ではない。そして世界統治を女性に委ねるメリットがどこにあるかも語られていない。ただ、後にベラ・ロナを偶像としたコスモ貴族主義やマリア主義という形でシロッコの予言は一部成就しており、先見の明があったとも言える。
また、一方で優れた技術的・政治的才能を有するシロッコは、自らの野心を心中に秘めていた。彼が戦乱に身を投じた真の理由は、木星という僻地で持て余していた己の才能を、戦場という舞台を借りて存分に発揮することであったとする見方もある。シロッコと対峙したシャアは、彼を指して「役者」と表現している。結果として彼の才能は、さらなる災いの種を呼び込むことに繋がり、他者を自分の野心のために道具にする傲慢さゆえに「究極的な最高のニュータイプ」と称されるカミーユの怒りと、そして死んでいった者達の「魂の念」によって、その野望に終止符を打たれるに至る。
 
劇中での活躍
宇宙世紀0087年4月末に地球圏へと帰還。初登場時、自ら試作した可変モビルアーマー・メッサーラの性能テストを兼ねて、ブライト・ノアが艦長を務める難民を乗せたテンプテーションを襲う。さらに地球軌道上でアーガマと交戦し、その能力の高さを見せつけた。ティターンズ首領ジャミトフ・ハイマンに対し血の誓約書といった古風な誓いにより、表向き恭順を示してグリプス戦役に参戦する。しかし、彼は組織内において瞬く間に頭角を現し、同時にジャミトフの手に余る存在となっていく。ティターンズ旗艦ドゴス・ギアを任され、アポロ作戦時における月面都市フォン・ブラウン市制圧など、優れた戦績を上げる一方で、同時期に地球圏へ帰還した旧ジオン公国軍残党アクシズのミネバ・ザビに対しても忠誠を装うなど、その巨大な力をも手中に納めんとして策略を巡らせていく。
戦争終盤、アクシズ旗艦グワダン内において指導者ハマーン・カーンとジャミトフが同席する会談が行われる。会談中にエゥーゴのクワトロ大尉ことシャア・アズナブルが乱入、そしてティターンズのサラ・ザビアロフ曹長の暴走でグワダンが破損する。その混乱に乗じて彼はジャミトフを暗殺、それをハマーンの陰謀によるものとし、弔い合戦を全軍に呼びかける。自ら開発したモビルスーツ ジ・Oに搭乗し、ハマーンのキュベレイと対峙、ニュータイプ同士の熾烈な戦闘を展開する。そして、ナンバー2のバスクをも葬り去り、ティターンズの実権を完全に掌握する。
その後、グリプス2を改装したコロニーレーザーを巡って三つ巴の戦闘に突入する。戦闘中にコロニーレーザーが発射され、ティターンズは主力艦隊を喪失、シロッコは撤退を余儀なくされる。ジュピトリスを目前にΖガンダムと遭遇、シロッコは襲い掛かってきたカミーユ・ビダンを圧倒するが、死者の意思を吸収したΖガンダムの超常的威力の前に、乗機ジ・Oはその制御を失う。ウェイブライダー(WR)形態に変形したΖガンダムの突撃を受け、ジ・Oの装甲ごと肉体を貫かれた。絶命の寸前、シロッコは断末魔の思念をカミーユに浴びせつつ、その肉体は野望と共に消滅した。
なお、小説版は物語の結末が若干異なり、Ζガンダムから放たれたオーラによって機体制御を失ってコロニーレーザーの閃光に焼き尽くされた。
 
開発、および搭乗機体
PMX-000 メッサーラ
PMX-001 パラス・アテネ
PMX-002 ボリノーク・サマーン (設計のみ、パイロットはサラ・ザビアロフ)
PMX-003 ジ・O
PMX-004 タイタニア(ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズでのオリジナル設定のモビルスーツ)
RX-110 ガブスレイ(設計のみ、パイロットはジェリド・メサとマウアー・ファラオ)
RX-139 ハンブラビ(設計のみ、パイロットはヤザン・ゲーブル、ダンゲル・クーパー、ラムサス・ハサ 他)
RX-160 バイアラン (近藤和久の漫画版ではシロッコ設計かつ搭乗機。機体構造他がPMX系に酷似。パイロットジェリド・メサ他)。
 
指揮を執った艦船
ジュピトリス
ドゴス・ギア
 
その他
漫画『新MS戦記 機動戦士ガンダム短編集』では、宇宙世紀0083年頃に木星圏の衛星ガニメデにあるジオン資源基地への掃討作戦に参加している姿が描かれている。自分に合わないガンダムタイプのMSに搭乗しながらも、シャアや若きハマーンと交戦。一時的ではあるがこれを撃退している。ただしこのコミック自体はパラレル要素が強く公式設定という訳ではない。
小説版では天涯孤独の設定であり、自分と似た境遇のサラを作品終盤に男女の関係を意識するまでは妹がわりに可愛がっていた。
『Ζガンダム』の主要人物では珍しく、名字で呼ばれることが多い。サラはアニメ本編および小説版で「パプティマス様」と独特の発音で呼んでいる。
永野護はヤザン同様にシロッコの新制服もデザインしたがこちらは採用されず、安彦がシロッコの新制服をデザインする際の参考とするのに留まった。軍服というよりは学究の徒に相応しいそのデザインは、のち永野の漫画『ファイブスター物語』の登場人物、バランシェ博士の私服に流用されている。
シロッコはヘアバンドをしているが、小説版によると適度に頭を締め付ける感じが心地よいとのことである。
木星圏に長期滞在していたが、宇宙から木星を見ていると「押し上げてくるような感じ」がして嫌いなのだという。
監督の富野の初期構想(いわゆる「トミノメモ」)には「現代医学が生み出した超人」との設定もあったが採用されなかった。


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RX-178 ガンダムMk-II(ガンダム・マークツー) 機動戦士Zガンダム / 登場モビルスーツ紹介




ガンダムMk-II(ガンダム・マークツー)は、テレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する架空の兵器。
地球連邦軍特殊部隊「ティターンズ」の試作型モビルスーツ (MS)。後に反連邦組織「エゥーゴ」に奪取され、その所属機となる。本項目では、ゲーム、雑誌などのメディアミックス企画で設定された系列機の解説も記述する。
 
機体解説
ガンダムMk-II
GUNDAM Mk-II
型式番号 RX-178
頭頂高 18.5m
本体重量 33.4t
全備重量 54.1t
出力 1,930kW
推力 81,200kg
センサー
有効半径 11,300m
装甲材質 チタン合金セラミック複合材(ルナチタニウム合金)
武装 頭部バルカン・ポッド
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル
ハイパー・バズーカ
シールド
拳部マルチプル・ディスチャージャー×2
ミサイル・ランチャー(劇場版『Ζ』)
ロング・ライフル(劇場版『Ζ』)
搭乗者 <メインパイロット>
(エゥーゴ)
カミーユ・ビダン
エマ・シーン
エル・ビアンノ
(ティターンズ)
1号機:エマ・シーン
2号機:カクリコン・カクーラー
3号機:ジェリド・メサ
<一時的に搭乗>
クワトロ・バジーナ(テレビ版『Ζ』)
カツ・コバヤシ(テレビ版『Ζ』)
フランクリン・ビダン(テレビ版・劇場版『Ζ』)
モンド・アガケ(『ZZ』)
エルピー・プル(『ΖΖ』)
その他 姿勢制御バーニア×10
 
ティターンズが名機RX-78 ガンダムの名と設計を受け継ぐフラッグシップMSとして開発した機体。初期のティターンズ主力機ジム・クゥエルなどに使用された最新技術が投入されている。主にスペースコロニー内部での戦闘を想定し、グリプス開発基地において8番目に開発された。
本機の意義は戦術兵器としてのそれに留まらず、アースノイドのスペースノイドに対する示威の象徴でもあった。ゆえにその完成式典に際しガンダムMK-IIは、ティターンズ側をして「我々の、我々による、我々のためのガンダム」と称されたのである。一年戦争で活躍したガンダムを復活させることは、地球連邦軍内や世間に対してティターンズの行為を正当化するための好材料でもあった。そのためティターンズが機体開発を統括し、ジオン系の技術者を排除、純粋な連邦系技術のみを使用して完成に漕ぎ着けた。開発にあたっては、タキム重工のトップエンジニアを技術士官として招聘するなど、かつてのガンダム開発に携わった人材が破格の待遇で集められた。開発主査はフランクリン・ビダン大尉が務めた。
MS用新素材の研究が進まなかったため、装甲やフレームに旧来の規格品を用いる等、技術的に旧式な部分も少なくないが、初めて本格的にムーバブルフレームを採用した画期的な機体である。ベースとなったRX-78 ガンダムの基本設計の優秀さもあり、総合的に高性能な機体として完成した。脚部の可動部の露出が目立つのは、ビーム兵器を効果的に防御できる装甲が存在しない以上、重装甲化によって機体重量の増加を招くよりも、軽量化によって機動力を向上させ、被弾率を低下させるという当時主流となっていた設計思想に基づく。
マニピュレーターはビーム・ライフルのエネルギーパック化に伴い、エネルギーサプライシステムを廃止している。脚部にはムーバブルフレームに組み込まれる形でスラスター直結型のコ・ジェネレーターを搭載する。バックパックには4基のメインスラスターに加え、ビーム・サーベルホルダーを兼ねたフレキシブルバーニアスラスターを装備する。これによって重心点より離れた位置に作用点を配することができるため、有効なAMBACシステムとして機能している。本機の稼動データはΖガンダムを初めとする可変MSの開発に大きく貢献した。ただし、構造材にガンダリウムγが使用されていないことから厳密な意味での第2世代MSではなく、第1世代から第2世代への過渡期にある機体と言える(第1.5世代MSと言われる場合もある)。また、脚部のムーバブルフレームは構造的に柔軟性を有してはいたが、構造材の強度に問題があったため、瞬発的な外力に対し剛性が不足していたとされる。このムーバブルフレームは合計6回に渡る設計変更が行われたが、問題点を解決するには至らなかった 。
当初本機は全部で3機が建造されていたとされ、宇宙世紀0087年3月2日、サイド7グリーンノア1内での運用試験中に3号機がフランクリンの息子カミーユ・ビダンにより奪取され、エゥーゴの手に渡った。その後もティターンズ所属のエマ・シーンの離反により、結局3機全てがエゥーゴの手に渡る結果となった。後に4号機の存在が確認されたが、この4号機はMk-II強奪事件以前にグリーンノア1内で実施された高速機動試験中に墜落事故を起こしていたことが判明した。この時搭乗していたパイロットはほぼ即死状態であったとされている。この墜落事故にも見られる本機の不安定さと新素材開発の遅延が重なり、ティターンズは予定していた本機の量産計画を見送り、ガンダム復活そのものを断念している。
エゥーゴに渡った3機のうち1機は月のアナハイム・エレクトロニクス社にて機体構造の研究に使用され、1機は保守部品確保用として解体され(ただし解体の途中、カミーユによって左腕のない状態で出撃したことが数回ある)、残る1機(3号機)はアーガマ艦内にてティターンズカラー(濃紺)から白を基調としたカラーリング(灰色がかった白に、紺色と赤)に再塗装されて実戦投入された。武装についてもデータバンク内に存在したものを全て再現し、さらには新たな追加オプションまでも開発して運用された。一年戦争におけるガンダムを連想させる白い機体となった本機は、皮肉にも開発したティターンズに対する戦闘で高い戦果を挙げた。ガンダムの正当な後継機である本機を手に入れたということは、エゥーゴにとって勝利の象徴としても大きな意味を持った。
エゥーゴではアーガマやラーディッシュで運用され、ニュータイプとして最も優れた資質を秘めていたカミーユの能力もあり、グリプス戦役中盤頃まで最新機と互角以上に渡り合って多くの戦果をもたらした。ただし、本機自体は突出した性能は持たず、装甲も第2世代MSと比較して脆弱であり、コロニー内戦闘を想定していたことから火力面でも標準の域を出なかった。また構造材の問題から、設計値の性能を発揮できないという欠点も抱えていた。しかし機体の汎用性は非常に高く、ムーバブルフレームによる優れた運動性もあり、総合的な性能面では当時の最新鋭機にも十分対抗可能であった。本機は配備後も数回に渡る改修によって性能向上が図られ、高性能化が進むティターンズのMSに対抗していった。前述の墜落事故の原因となった構造上の不備もエゥーゴによって改善された。後に旧式な装甲の補強及び火力・機動力の強化策としてGディフェンサーが開発され、これによりグリプス戦役終盤までエゥーゴの主力機として活躍することになった。
本機は機能的に不完全な点もあったが、ムーバブルフレームをはじめとする設計思想は斬新であり、以後のMS開発に多大な影響を与えている。ムーバブルフレームの概念と本機およびフライングアーマーの稼働データはΖガンダムの設計に大きく貢献した他、地球連邦軍(エゥーゴ、カラバ)はジムIIIに設計の一部を取り入れている。雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』では、バーザムの解説として「グリプスの主力機開発計画」という一節があるが、本機との関係は言及されていない。
本機は第一次ネオ・ジオン抗争時にもアーガマやネェル・アーガマに配備された。ネオ・ジオンの最新鋭MSと比較して旧式化は否めなかったが、新たに配備されたアナハイム製の支援用MAメガライダーとのマッチング(相性)は極めて良好であり、ガンダム・チームの一翼を担って第一次ネオ・ジオン抗争の最終決戦まで戦い抜いている。
性能不足が指摘されて以降も本機が第一線で運用され続けた事実は、フラッグシップとしての存在意義と共に本機の汎用性と基本性能の優秀さを証明している。また、操作の容易さも大きな利点であり、本機のメインパイロットを務めたカミーユ・ビダンやエル・ビアンノは(ある程度の操縦の基礎はあったとはいえ)極めて短期間で同程度以上のカタログ性能を有する軍用MSに対して優勢に戦えるまでになっている。なお、第一次ネオ・ジオン抗争における本機の装甲はガンダリウム合金製のものに換装されている(そのため、装甲・火力補助を目的としたGディフェンサーの後継が開発されなかった)という説が存在するが、詳細は不明である。
 
ムーバブルフレーム
本機に搭載されたムーバブルフレームの構造は斬新かつ優秀で、同時期に開発されたリック・ディアスやプロトΖガンダムに搭載されたフレームの設計を凌駕している。そもそもジオン系MSはモノコック構造、連邦系MSはセミモノコック構造と設計概念が異なっており、この時代のMSは両者を必要に応じて使い分けていた。純粋な連邦系技術のみで開発することにより、統一したフレームで機体を構成するムーバブルフレームの発想に至ったとも言われている。
ムーバブルフレームは装甲や武装を機体の基本構造(フレーム)と分離させることによってフレーム自身を可動優先の理想的な構造に設計することが出来、可動に応じて装甲がスライドすることによってフレームを保護するものである。これによって機体の運動性能が大幅に向上し、メンテナンス性も向上することになった。このムーバブルフレームにはフィールドモーター技術が使用されており、フレーム自体が伸縮し、更には捻れることでストレスを軽減することが可能である。また、フレーム各部に設けられたヒンジやシリンダーは自重や加速、衝撃時の応力を分散させる機能も兼ねている。
フレームには各種のセンサーが内包され、得られたデータの管制を頭部に設けられたコ・プロセッサーを介してメイン・プロセッサーに伝達するとともに、プロセッサーから各アクチュエーターに指令を出し、応力や衝撃の分散を最適化する機能を有している。しかし、これらのデータは極めて膨大な量であり、全てをメイン・プロセッサーで統制することは不可能であったため、データに優先度を設けて処理が行われていた。
本機はフレーム材質の問題から関節軸の摩耗が生じ、データ処理の優先度の関係からこの軸の偏摩耗の情報が機体制御へ十分に反映されていなかった。ムーバブルフレームの採用によって可動軸が増えたため、機体全体としてこの偏摩耗による影響を無視することができなくなり、パイロットはこれを補正しながらの操縦を強いられた。これらの機体の不安定さが、後述する墜落事故をはじめとする頻発する事故の要因となっていた。後にエゥーゴはこれらの欠陥を改良し、本機を主戦力として活用した。結果として、本機はエゥーゴに強奪されることによって本当の意味で完成したMSとなり、その性能を発揮することとなった。
また、本機はコア・ブロック・システムを廃し、一年戦争末期に提案された球形コクピットを発展させた全天周囲モニター・リニアシートを採用している。コア・ブロック・システムは「機体制御」と「パイロットの保護」の2つの役割を兼ねていたが、イジェクション・ポッドの採用でこれらを分離することが可能となり、機体制御を四肢にまで委ねるというムーバブルフレームへと昇華したとも言われる。
 
武装
時期によって型式番号が異なるため、0087年3月前後、0087年7月末、0087年8月27日の順で表記する。
頭部バルカンポッド(型式番号:VCU-505EX-Gry/Ver.009、VCU-505EX-V・B/Ver.012、VCU-505EX-V・B/Ver.021)
RX-78 ガンダムでは頭部に内装されていたバルカン砲を、装弾数向上のためオプション化している。銃口は左側に2門有し、右側はマガジンおよびバランサーとして機能する。このオプション化は頭部にコ・プロセッサーを搭載したため、バルカン砲の搭載スペースが確保できなかったことにも起因する。
ビームサーベル(型式番号:XB-G-1048L、A・E-Br・G-Sc-L(7月末以降は共通))
バックパックに2基装備される。出力は0.45MWで、当時としては高出力の部類に入る。設定画には「ビームジャベリンとしては使用不可です」という注意書きがある。
ビームライフル(型式番号:BOWA・XBR-M-86-C2、A・E-Br・XBR-87-C、A・E-Br・XBR-87-D)
エネルギーパックを採用。出力は2.6MWだが、マニピュレーターによるモード変更によって出力調節が可能である。1パックあたりの射撃回数は使用出力によって変動し、通常出力で7発、最大出力は6.07MWで3発の射撃が可能である。最大出力時の威力は当時の戦艦の主砲と同程度とされている。不使用時はサイドスカートにマウント可能。ある程度の耐久性はあるようで、『ZZ』第12話ではガザDのビームサーベルをライフルで受け止めている。
ハイパーバズーカ(型式番号:H-Baz-85-Gry/Ver.045、H-Baz-87-A・E/Ver.004、H-Baz-87-A・E/Ver.009)
通常弾と散弾の撃ち分けが可能。腰部のマウントラッチに装着することができる。なお、ほぼ同じデザインのもの(グリップのデザインが多少異なる)が『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場し、ジム改、パワード・ジム、ステイメン(オープニング・フィルムのみ)が所持している。
ロングライフル
Gディフェンサーの主砲である高出力ビームライフル(出力6.8MW)。戦艦を一撃で沈める程の威力がある。Gディフェンサーとの合体状態での使用が原則だが、テレビ版『Ζ』第33話のようにGディフェンサーと分離しての使用も可能である。
シールド(型式番号:RX・M-Sh-VT/S-0001B、RX・M-Sh-VT/S-001、RX・M-Sh-VT/S-008)
GP01で試験採用された伸縮可能な盾。RX-78 ガンダムで採用されていたシールド同様に覗き窓が付いており、グリップはなく腕部のマウントラッチを介して装着する。なお、テレビ版『Ζ』第49話及び劇場版『Ζ-III 星の鼓動は愛』では、シールドをマウントしている左腕が破壊されたため、応急処置として左肩の付根にシールドを装着した本機でエマが出撃した。数回のビームの被弾にも耐えられるよう耐ビームコーティングが施されており、裏面には予備のエネルギーパックをマウント可能。ただし、この状態では覗き窓は使用不可となる。その他、ミサイルランチャーを装備することもできる(劇場版『Ζ』のみ)。
 
劇中での活躍
『Ζ』第1話から登場。黒いガンダムとして黒を基調としたティターンズカラーで塗装されている。パイロットはジェリド・メサ、カクリコン・カクーラー、エマ・シーンの3人であったが、最終的には3機ともエゥーゴに奪われてしまう。その際、1号機、2号機を予備のパーツ用に解体。残る3号機の機体色をRX-78 ガンダムを彷彿とさせる白を基調としたものに塗装し直している。
Ζガンダムが登場するまでの前半は主にカミーユが搭乗し、主役機として活躍した。カミーユがΖガンダムに乗り換えてからはエマが搭乗した。グリプス戦役開戦時にはすでに多少旧式化していたものの、エゥーゴ所属MSの中では突出した戦果をもたらしている。性能的に劣勢となった戦争後期においても、Gディフェンサーとの連携もあって最新機を相手に互角に渡り合い、多数のMSや戦艦を撃墜した。
劇場版『Z-I 星を継ぐ者』では、大気圏突入時におけるライラのガルバルディβとの交戦シーンで回し蹴りによる格闘戦を行い、ムーバブルフレームが破格の運動性をもたらすことを裏付けるような躍動感あふれるアクションを披露している。『Ζ-III 星の鼓動は愛』では、最終決戦でエマの遺体と共にコロニーレーザーによって消滅している。
『ΖΖ』でも引き続きアーガマに配備され、主戦力として活躍する(ただし、Gディフェンサーは補充されなかった)。この時期においては旧式化は否めなかったが、本機に搭乗したエル・ビアンノは初陣で新型MSであるガザDを中破させる戦果を挙げている。その後もガンダム・チームの一員としてエゥーゴの戦力の中核を担い、戦争終盤まで第一線で戦い抜いた。最後はアクシズ内部におけるクィン・マンサとの戦闘で大破し、Ζガンダム共々放棄されている。その後については不明だが、一説によれば地球連邦軍によって回収され、他のガンダムタイプMSと同様封印された。本機はグリプス戦役から第一次ネオ・ジオン抗争までの長期間に渡って第一線で活躍した。
『Ζ』作中、登場してから僅か数話で、その性能に関して貶されるシーンが多く、カミーユの父で本機の開発者であるフランクリンには「(データは十分に収集され、すでにそれをもとに新型機が開発中だから)あんなもの、もういらんでしょう」、クワトロには「(特に装甲材質に関して)所詮はMk-IIか」、パプテマス・シロッコには「(RX-78 ガンダムの)マイナーチェンジ」呼ばわりされ、『ΖΖ』でもネオ・ジオンのパイロットに「MK-IIごとき」と蔑まれた。ただし、実際に本機へ搭乗したクワトロは「加速性能は抜群」と高評価を下しており、小説版『Ζ』でもパワーでリック・ディアスを上回る描写がある。
OVA『GUNDAM EVOLVE II』では、月でのAMBACによる高機動戦闘テストの様子が描かれており、機体各所には試験用マーキングが施されていた。また、漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』でも、月面都市アンマンのアナハイム・エレクトロニクス工場にて、ティターンズより奪取した1機を用いた性能テストを行っており、肩が黒いままの機体に同様のマーキングが施されていた。
ゲーム『サンライズ英雄譚2』では、ゲームオリジナル設定としてRX-78-2に準じた配色のアムロ・レイ専用機と赤く塗装されたシャア・アズナブル専用機が登場する。
 
設定の変遷
本機はテレビ版放送当時は3機製造されたという設定であった。機体番号は
RX-178-1 ガンダムMk-II 1号機
RX-178-2 ガンダムMk-II 2号機
RX-178-3 ガンダムMk-II 3号機
となっている。しかし、2006年刊の書籍『ガンダムMSグラフィカ』で4号機が存在することになった。
RX-178-4 ガンダムMk-II 4号機
また、フライングアーマーはエゥーゴが開発したものという設定(Ζ計画の「大気圏突入時の機体形状及び使用素材の評価試験用試作機」として開発されたとする説もある)であったが、劇場版『Ζ』ではティターンズが開発したものをエゥーゴが奪ってきたという設定に変更されている。このフライングアーマーは「ウェイブライダー」と呼ばれていた。本機は純粋な連邦系技術のみで作られているとなっているが、放映当時にキット化されたガンダムMK-IIの1/100スケールのプラモデルの機体解説には、一部ジオン系の技術が導入されているという旨の記述がある。 なお、劇場版『Ζ』では4機が存在する。
本放送当時のアニメックの(本機の操縦マニュアルと題した)記事によると、本機は一度に20機もの敵をロックオン可能という。この設定が公式なものかは不明。
 
デザインの変遷について
実は『Zガンダム』の企画が動き始めた頃は、ガンダムMk-IIは登場する予定がなかった。当初は物語の冒頭から主役メカとなる“ニューガンダム(仮称。後のZガンダムに相当)”が登場する事を前提に、監督の富野からの直々の指名で永野護がデザインを進めていたが、先行して提出したリック・ディアスやガルバルディβのデザインはサンライズやバンダイから良い評価が得られなかった。ここで永野はデザイン作業から外れる事となり、前作『機動戦士ガンダム』でメカデザインを担当した大河原邦男や新たにメカデザイナーとして起用された藤田一巳が“ニューガンダム”のデザインを担当する事となる。
しかし「新しいガンダムを」という意欲の下描かれた新規性溢れるデザインはマーチャンダイジング等の観点から却下され、この時点で制作スケジュールの都合上、冒頭から“ニューガンダム”を登場させる事が不可能となった。またバンダイでは、富野によって提案された変形という新要素がともすればオモチャ的、あるいは旧来のスーパーロボット的とも捉えられていて、そういったギミックを持つ“ニューガンダム”が最初から登場することは前作からのファンはもとよりガンプラで『ガンダム』の世界を知った層にも違和感を抱かれるのではという危惧があった。そこで主に見た目、すなわちデザイン的に世界観を繋ぐ上でのリリーフエースとして、前作およびヒット商品であったMSVにおけるイメージを踏襲したガンダムを登場させる事が決定する。これがガンダムMk-II誕生の経緯である。
以後、大河原と藤田による準備稿が提出され、これらは『Zガンダム』製作決定の報に合わせてバンダイの模型情報等で公開される事となる。放送前年の模型見本市でも、新商材である『Zガンダム』をアピールするために準備稿をベースとしたフルスクラッチモデルが参考出品という形で展示された。このモデルは模型情報誌上でも製作を担当したプロモデラー・小田雅弘が製作記事を書く形で紹介され、多くのファンの目に触れている。また近藤和久がコミックボンボンで連載した漫画版『Zガンダム』において、準備稿のうちの2案(うち1案は、上記のモデル化されたもの)がガンダムMk-IIの1号機および2号機として登場した。


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