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★マ・クベ(ジオン軍) 機動戦士ガンダム 登場人物画像付紹介。




マ・クベは、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する、架空の人物(声:塩沢兼人、特別版以降は田中正彦が担当)。
キャラクター概要
キシリア・ザビ配下のジオン公国突撃機動軍大佐。副官はウラガン、部下にはクリンク、バイス、ラング、ヘイブなど。
ジオン軍の地球侵攻作戦では資源採掘地帯オデッサの基地司令となり、資源採掘・輸送、基地防衛などを統轄していた。また占領地では、任務の傍ら骨董品蒐集に努めており、特に北宋期と推定される白磁の壺は彼に寵愛され執務室に多数並んでいる。また基地の防衛に努める一方、地球連邦軍の副将エルランに内通を促すなど優れた策謀家としても活躍した。このように軍人としての功績はあるが、計算高い性格の上に情が薄く、官僚的で政治的な駆け引きには長けるものの、任務達成のためなら手段を選ばない狡猾な印象が強い。ただしその策はしばしば詰めが甘く、また失敗した際の備えもおろそかであった。
ガルマ・ザビの仇討ちのため地球に降下したランバ・ラル隊にも、一旦は十分な補給を保証するものの、政治的な理由(ランバ・ラルはキシリアと対立するドズル・ザビの部下)からその約束を反故にしたり、ソロモンから脱出して来た兵士たちを見捨てようとするなど、黒い三連星やバロム大佐から「前線に立つ兵士たちの気持ちが分かっていない」と批判を受けていた。また、独自の軍服に赤いスカーフを着けたものを常用していることからも、その気質がジオン軍に数多い武人よりは文人的であることがうかがわれる。
マ・クベの登場内容については各作品で多少異なっている。
 
劇中での活躍
テレビ版
第16話・18話・20話・22話~25話・36話・37話に登場。第16話の初登場シーンで、壺を指で弾き音色を楽しむ姿が描かれ、骨董マニアぶりを見せつける。
第18話では鉱山基地の一つを督励に訪れたキシリアと共に試作型モビルアーマー・アッザムを操縦してガンダムとの交戦を経験。特殊兵器アッザム・リーダーで高周波攻撃をかける。一旦はガンダムを出力低下に追い込むも、リーダーが破壊されるとあっさり敗退、キシリアの命で基地を将兵ごと爆破処分し(この時は基地の将兵を心配こそするものの、やむなく命令に応じていたように見える)、その隙に逃走した。
第22話では、特殊部隊による「故意にレーダーだけを残した」破壊工作、ついでグフとドップの時間差攻撃でガンダム、ガンキャノンとホワイトベースを分断しての各個撃破作戦、さらにホワイトベースに「わざと無傷にしていたレーダー索敵によるドップからの避退」を許してメガ粒子砲陣地の射線上に誘い込み砲撃を浴びせる、という三段構えの周到かつ執拗な策で、ホワイトベースを大破着底させる知略を見せた。しかし、ホワイトベース隊の苦し紛れの偽装工作に引っかかり、止めを刺すのを怠っている。
続く第23話ではグフ+ドダイYS、ドップで編成されたクリンク隊に命じてマチルダ・アジャン中尉のミデア隊によるホワイトベースの救援阻止を謀り、空中からの猛攻でミデア隊だけでなくガンダムまで窮地に立たせる。しかし、ミデア隊が運んできたGファイター+ガンダム、ガンキャノンの反撃でクリンク隊は全滅、結局ホワイトベース隊は救援を受けて立ち直ってしまった。さらに、ドズル・ザビ配下のランバ・ラル隊には鉱山採掘の実態を知られないよう非協力的な態度で通し、第24話でキシリアが派遣してきた黒い三連星とも全く反りが合わず、結局彼らは独走の果てに撃破され、あたら優秀な人材と貴重なモビルスーツ戦力を浪費するに到った。
地球連邦軍がオデッサ作戦を決行した第25話では、事前に内通していた連邦軍のエルラン将軍を裏切らせようとしたが、直前に内通は露呈、エルランの造反を頼って兵力を割いていなかった方面から防衛線を突破されてしまった。最後の切り札として、南極条約で禁止された核による攻撃を示唆し連邦軍を恫喝。レビル将軍が脅しに乗らないと見るや迷わず水爆ミサイルを発射したが、これはガンダムによって空中で弾頭部分を斬り落とされ、失敗に終わった。マ・クベ本人は将兵の大半を置き去りにして、マダカスカルで宇宙へと脱出した。
その敗退の中にあって、マ・クベは本国に送った十分な鉱物資源を根拠として、「ジオンはあと10年は戦える」と豪語するも、この後2か月足らずでジオンは敗北している。また、一年戦争の最終決戦となったア・バオア・クー攻防戦では、パイロットが不足して新兵を用いていたような状況であり人的資源の重要性に対する認識が欠如しており、将兵よりも鉱物資源を送ったマ・クベの行動は、皮肉な結果となって表れる事となった。なお異説もあり、本国に送った鉱物資源はわずかな数量であり、残りはキシリアの突撃機動軍の拠点グラナダに隠蔽していたとも、彼が送った鉱物資源はデラーズ・フリートやアクシズひいてはネオ・ジオンが抗争を行うときに用いた(という事は、結果的にジオンが10年戦う原資となった事になる)とも言われている。
その後、地球連邦軍によるチェンバロ作戦によって陥落の危機に陥ったソロモンに対する救援艦隊の司令となり、グラナダを発する。救援の途上、脱出してきたゼナ夫人(ソロモン基地司令ドズル・ザビの正妻)、ミネバ・ラオ・ザビ(同長女)の脱出ポッドを見捨てようとして、同乗していたバロムの諫言で渋々救出するも、ソロモンの救援という本来の目的はタイミングを逸して果たせずに終わる。しかしこのときすでにホワイトベースが掃討作戦に参加することを見越していたのか、バロムをグラナダへ戻るグワジンに残して自らはチベに移り、ソロモン撤退兵力の吸収任務に就く。そこには後述されるシャア・アズナブルへの対抗意識と、中央アジア以来のガンダムとの因縁にケリをつけんとする彼なりの意地もあった。
そして第37話にて、テキサスコロニー近辺でホワイトベース隊を発見。これまでは官僚であり司令官であり続けたマ・クベだったが、自分用に開発させたモビルスーツ・ギャンに自ら搭乗。ニュータイプの片鱗を見せ始めていたアムロ・レイの搭乗するガンダムとの一騎打ちをした。この時マ・クベは小惑星を爆破したり、ガンダムを誘い込んだコロニーのエアロックに爆弾を仕掛けたり、コロニー内に浮遊機雷をばらまいたりといつも通りさまざまな策を弄した。これはガンダムやその武装を確実に消耗させる理にかなう行為であったが、例によって詰めが甘く、かえってアムロを怒らせて闘志を高めてしまった。このとき、ゲルググに搭乗したシャアから加勢の申し出もあったが、キシリアに重用され始めていた彼を快く思っていなかったことから、これを断っている。
マ・クベはギャンでシャアの予想を超えるほどに善戦したが、やはり決め手を欠くままに徐々にガンダムにパワー負けし始め、ついにビームサーベル二刀流で左右から機体を切り裂かれ、戦死した。その際、「いいもの」だと偏愛していた白磁の壷をキシリアへ献上するようウラガンに託す。しかし、その後行われた周辺宙域での戦闘によってウラガンがデラミン艦隊の全滅に伴い戦死したため、この望みすらも果たされなかった(そもそも絶叫が通信として届いていたかも不明)。シャアはマ・クベの戦死を「付け焼き刃(のパイロット)に何ができると言うのだ」と侮蔑し、またキシリアも、重用した彼の死を少しでも気に掛けたような描写はなかった。
 
劇場版
劇場版『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』ではオデッサの司令として登場したが、ランバ・ラル隊へのドム補給を握り潰す程度の描写で、アッザムにも搭乗せず、エルランとの内通も無く、核ミサイルによる恫喝の場面も省かれており、戦況の悪化に伴いザンジバル級マダカスカルで脱出したという描写に留まっている。また、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では、宇宙要塞ソロモンの救援に向かう途上、ソロモンから脱出してきたゼナ夫人とミネバ・ラオ・ザビを救出したシーンの後、ララァ・スンのコンペイトウ襲撃の戦果をシャアがキシリアに報告する際にキシリアの横に随伴していたのが彼の登場する最後の場面となり、テキサスコロニーのくだりがソロモン戦の前に移された事もあってギャンも登場しないし戦死もしていない。また、ニュータイプに関しては完全に否定しており、ガイアの言葉にもまったく耳を貸そうとはしなかった。
なお、漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、この劇場版の設定で描かれ、地球連邦軍による星一号作戦の最中、ゼナとミネバと共に陥落寸前のア・バオア・クー要塞を脱出。ギャンに搭乗し、シャアと共にゼナらを護衛するが、連邦軍戦艦の主砲の直撃を受け戦死している。またシャアとの関係は、多少の対抗心を持ちつつも(マ・クベはキシリアがシャアに殺されたことには気付いていない)、シャアの提案の正しさを容認しており、テレビ版とは異なり対立は見られない。
 
小説版
小説版『機動戦士ガンダム』では、テキサスコロニー周辺の空域でペガサス級戦艦と交戦し、ハヤトのガンキャノンに乗艦チベを撃沈され戦死している。なお、シャアとのライバル関係と敵対心はかなり強調され、「いい尻をしている(上官との男色関係を利用して出世した)」などと陰険な噂を流したという記述がある。
 
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ジオン軍地球侵攻軍総司令・中将に設定されている(ガルマ・ザビ大佐は部下のひとりである)。キャラクターもアニメ版における単なる美術品愛好家という設定から、美術・歴史等の文化全般に造詣の深いインテリ型の軍人へと拡大解釈されている。そうした背景から、人類の今後の文化活動の中心を地球から宇宙に移動させようという理想を持っており、そのために地球の文化財を獲得する目的から連邦との戦争継続を願っている。そうした資質を見込まれてルウム戦役後の連邦との講和交渉団代表、というより交渉決裂を見越しての地球侵攻軍総司令に抜擢され、その際にキシリア・ザビなどとの駆け引き(地球侵攻軍を本国が見捨てないための人質として、ガルマを配下につける)も描かれている。
オデッサ作戦終盤では、エルランの内通により判明したレビルの旗艦に対し、南極条約で禁止された戦術核兵器を使用するが、アムロのガンダムによって阻まれ、自らの責任において敗北を認める。そしてギレン総帥の「敗北時は地球の主要都市を弾道ミサイルで攻撃すべし」との密命を、「ジオニズムの理想など白磁の壺一つにも値しない」と握りつぶし、アニメ版とは逆に、部下や将兵の宇宙脱出の時間稼ぎのために、自らMSギャンを駆ってグフ部隊と共に殿軍を務め、ジム部隊を多数撃破する勇戦振りを見せた(ガンダムとは戦っていない)。そして黒海にギャンごと「入水」し、連邦水上艦隊を道連れに壮絶な自爆を遂げた。テレビ版同様、「いいもの」発言が最期の言葉となったがニュアンスはかなり異なり、死を強いられた状況での絶叫だったテレビ版から、単なるモノへの執着やキシリアへの忠誠心からではなく、むしろ地球文化への賛美とそれに殉じた彼自身の誇りとを思わせるものになっている。なおソロモン戦におけるゼナ・ミネバ母子の救助の役目はシャアが行っている。
上記のように、本作では将官たる威厳と潔さを持った人物として描かれている。特にアニメ版で見られたシャアに対しライバル視する描写はなく、南極条約交渉のため地球に降下する際には、シャアも同行を打診されたが辞退したことが語られている。またジャブロー攻撃軍司令ガルシアは、彼を激しくライバル視していたが、マ・クベ側には意に介する描写は全く見られなかった。ランバ・ラルの立場にも理解を示しており、支援の約束を反故にした理由もラル家の再興を望む本人の意を酌んだためであった。なお、ニュータイプに関しては、劇場版と同じく完全に否定していたが、「敗戦色が濃くなって神がかり的なものを信じたくなったのではないか」と、自分の考えをより明確に述べている。
 
その他
テレビ版および劇場版『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』エンディングでのクレジット名は「マ」であった。なお、劇中では必ず「マ・クベ」とフルネームで呼称される。
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』で設定として登場した統合整備計画は、マ・クベが提案したものである。提案時期はU.C.0079年2月で、その当時のマ・クベの階級は中佐であった(アニメ版初登場は同年10月)。しかし、この提案が実行に移されたのはすでに大戦も末期のことであった。
SDガンダムシリーズのギャンのキャラクターは、マ・クベのテレビ版での言動を受け、どの作品でも一貫して「陰険で狡猾な策士で有利なうちは冷徹ぶっているが、不利になると逆ギレして暴れだす小者」として描かれている。
『第2次スーパーロボット大戦G』の戦闘デモでは「わたしは うつくしい!」とナルシスト的な発言をする。
『ヒーロー戦記』ではネオ・アクシズでのアポロンの側近の1人として登場。本作ではラフレシアに搭乗する。マサキからはファーストネームが「マ」である事を馬鹿にされる。最後はシュウの手によって廃人にされてしまった。
 
搭乗機
MAX-03 アッザム
YMS-15 ギャン
MS-07B グフ(専用機、モビルスーツバリエーションに登場)
陸戦艇ダブデ
専用MSにはシャアらのものとは違った、ゲルマン騎士の兜風の「角」を装備していた。パーソナルエンブレムは「M」の文字。

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